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人の個性への好奇心

マネジメントに関心を持ち、今年やってきたことを振り返る

この記事は『エンジニアの登壇を応援する会』 Advent Calendar 10日目の記事です。 https://adventar.org/calendars/3934

今年学んできたことを、マネジメントに特化してまとめます。

マネジメントに興味をもったきっかけ

『コードコンプリート』や『ピープルウェア』に、マネジメントが上手くいくと開発の成功率が60%も上昇すると書かれていました。そこで、「これは取り組まねば損だ!」と思い、マネジメントについて勉強することにしました。

ピープルウエア 第3版

ピープルウエア 第3版

つまり、プロダクト開発の成功確率を上げる目的で学習しようと思ったわけです。

取り組み、わかったこと

初期の理想像 - ビジョンが浸透すればすべて上手くいく -

まず、プロジェクトマネジメントに関する本をいくつか読みました。

その結果、プロジェクトを成功へ導くには、目標と現状との差を観測して、その差を埋めるように行動することが大事だと知りました

そのためには、会社がやりたいことと社員の行動が一致しないといけないと思いました。

要するに、会社のビジョンをいかに社員に浸透させるかを考えました

というわけで、経営層が理想とする姿を管理層が行動方針に解釈し、実務層が行動方針をいかに効果的に体現するかを考えるようになりました。

初期の理想像が破られた

しかし、その考えを変える出来事が起きました。船舶データ管理システムの開発案件に携わっていたときのことです。

この組織では、プロダクトマネージャーと開発マネージャーの上にゼネラルマネージャーがいました。

ゼネラルマネージャーがいたときは、目標と現状をふまえて次に何をすべきか、取捨選択できていました。しかしゼネラルマネージャーが退任した後は、プロダクトマネージャーと開発マネージャーとの間で対立が起きるようになりました

具体例を挙げると、プロダクトマネージャーは運用を効率化したいので新規機能を作ることを優先していましたが、開発マネージャーは開発コストを下げたいのでソフトウェアのリファクタリングを優先したいと言っていました。

その対立が生んだ結果なのかは分かりませんが、自分がリリースまで漕ぎつけた機能が丸ごと不要になってしまう事故が起きました

ビジョンを浸透させる前に必要なことが分かった

これはマズイなと思いました。そこで、個人的に情報収集を行い、原因を調査しました。

その結果判明したのが、システムの仕様に強い影響力のある第三者の存在でした。

残念ながら、その第三者に話を聞くことは出来ませんでした。しかし、共通の真因から対立が起きていることは分かりました。

この経験から、ビジョンの浸透の前に「目の前の対立について、真因を探ること」が重要だと思うようになりました

1 on 1を知る

ただ、自分は積極的に意見を主張することが苦手でした。

そこで、相手がどう考えているかを引き出すことに注力しようと思いました。相手の考えを明瞭に可視化することで、対立を少なくして真の原因を探れるようになると思ったからです。

調査した結果、1 on 1という手法を知りました。1 on 1では相手の話を聞く姿勢を大事にしているようです。

実際に体験してみたかったので、ワークショップ型の勉強会に参加しました。

qiita.com

体験した結果、話を聞くことの難しさを痛感しました。緊張してうまく喋れなかったですし、話を聞くべき箇所で自分の体験談を話してしまいました。

しかし一方で、話を聞いてもらうことで自分の悩みがクリアになることも分かりました。思ったとおり、相手の話を聞くことは有益でした。

1 on 1は良さそうな方法だと分かったので、本を読んで勉強することにしました。

ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法

ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法

1 on 1を強化する方法を知る - フィードバック -

本の中では、フィードバックの大切さが語られていました。

そこで、「良いフィードバックが出来れば、相手の考えをクリアにしやすくなる」と思いました。というわけで、フィードバックについて本で勉強することにしました。

フィードバックは相手の行動や言動、言い方といった事実を指摘するものであり、自分の感想や解釈は言わないと学びました。

頭ごなしに言わず、事実を観察して指摘するのが大事だと理解しました。

個人的に受けた良いフィードバックについては、以下の記事にまとめています。

qiita.com

omokawa765.hatenablog.com

qiita.com

アウトプットして、さらなる課題を感じた

本を読んで知識を得たので、今まで学んだことをアウトプットしてみることにしました。Twitterで1 on 1をしたい人を見つけて、出張1 on 1をやりました。

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なるべく相手の話を聞くことを心掛けたのですが、しっかり出来なかったと反省しました。具体的にいうと、相手の次のアクションプランを決めることが出来ませんでした。なぜなら、1 on 1では、アクションプランを決める事までがひと区切りだからです。

ただ、相手の方からは「頭がすっきりした」と感謝していただいたので嬉しかったです。

感じた課題としては、1 on 1は良い方法だけれども、体系立てられた理論が無いため、やる人によって効果のばらつきが大きいということでした。マネジメントとして取り入れるには、なるべく属人的にならない方が良いと思いました。

マイクロカウンセリングを知る

調べてみたところ、1 on 1は「マイクロカウンセリング」という方法に大きく影響を受けていると知りました。

さっそく、マイクロカウンセリングの書籍を読み、相手の話を聞くことの理論体系を学びました。書籍には実際のカウンセリング内容がDVDとして保存されていたので、具体的な方法も観ることができました。

マイクロカウンセリング技法―事例場面から学ぶ

マイクロカウンセリング技法―事例場面から学ぶ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 風間書房
  • 発売日: 2007/07/31
  • メディア: 単行本

アウトプットし、さらに課題を探る

書籍を読んだあとで何度か出張1 on 1を試してみましたが、どうもしっくり来ませんでした。決めたアクションプランが適切でなかったり、受け答えが的外れだったりしました。

なぜだろうかと振り返ると、相手の話に入り込めていないことに気が付きました。対人不安があり、聞く気持ちがあっても、人の悩みを適切に要約できないのが課題だと思いました。そこで、どうすれば課題を解決できるか調査しました。

自己省察を知る

そんなとき、たまたま観た心理学の動画から、自己省察という手法を知りました。

これは大まかにいうと、「自分が認識する自分」と、「他者から見た自分」という2つの観点から、自分の行動や性格のパターンを知る方法です

「自分の性格のパターンを知る」という箇所に惹かれました。もしかしたら、自分の性格のパターンを知ることで相手の悩みを適切に要約できるかもしれないと思いました

そこで、自己省察の本を読み、巻末のテストをやりました。

大まかに分けて、自分には11個の異なる性格がありました。調べたところ、これは平均的な成績なのだそうです。

これだけ性格があると、悩みの種類が沢山あることが分かりますし、人の意見というものが一貫性を持ちにくいことも納得できました。

現在の取り組み

現在は、自己認識の学習を続けるとともに、相手の悩みを把握して適切にフィードバックする方法を探っています。

勉強会スタッフとして、初学者にプログラミングを教える活動も始めました。 qiita.com

どんな価値を提供していきたいか

1対1のコミュニケーションに関心を持って活動してきたので、ゆくゆくは、カウンセリングの分野で価値を発揮してゆけたらと思います。

具体的に言うと、仕事の悩みを相談するカウンセリング室を設け、仕事仲間の悩みを聞く活動をしてゆきたいです

そのために、自分が知って試したことを、勉強会などで発表して知見を拡げてゆきます。また、カウンセリングの国家資格もあるそうなので、取得も視野に入れます。

今の理想

起業して活躍できるレベルの個人が、あえて好きで会社に属している状態が理想の組織です

個人が成長して、互いに良い刺激を与え合い、さらに成長する循環を生みたいです。

そのためには、この会社に所属することで自分は継続的に成長できるんだと仕事仲間に思ってもらえることが必要だと思います。

大筋は下記の記事で書いたことと同じです(なぜか書き方が乱暴ですが。。酔ってたのかな?) qiita.com

来年の目標

来年は、もっと他人と意見交換をしてゆきたいと思います。