ダーウィンの進化論から、ポジショニング戦略を学ぶ
『種の起源』は、知ってはいたけど読んだことなかったので、マンガで読んでみた。

- 作者:田中 一規
- 発売日: 2005/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
一言でいうと、すげぇ面白い本だった。
ダーウィン『種の起源』読了。
— 面川泰明 | おもかわやすあき (@omokawa_yasu) 2020年3月21日
面白い。おれたちは設計された存在ではなく、自然淘汰によって環境に適応してきた存在だ。生きることはゴールを求めて進むことではなく、生き残ることだと思う。
良かったこと
「進化論」が、単なる優等性信仰主義でないとわかったこと。
進化は自然淘汰で実施される。つまり、「優れたものが生き残った」わけではなく、「環境に適応したものが生き残った」ということだ。
生き残った = 優れている ではない。
これまでは、「優れたものが生き残るのだ」と考えていたが、そうじゃない。「環境に適応したものが生き残っただけで、意志の力でどうにかなるものじゃない」ということだ。
この考え方は嬉しかった。
自分は常々、「人間は環境に左右される生き物であり、意志の力を盲信するのは毒だ」と考えているからだ。
「強気でいけばできる!できる!できる!ポジティブ!ポジティブ!ポジティブ!」
という考え方が大嫌いなのだ。
意志の力なんて信頼のないものに頼るのではなく、意志を細分化してif-thenプランニングし、習慣化し、仕組み化して具体的な行動計画に落とし込むのが大事だと思っている。
人間に生まれた以上、学問で身を立てるのが人間の本懐である。
科学的な知識に誠実でありたい。感情論や宗教論に騙されたくない。
人間は目的に向かって行動することで意義のある人生を送ることのできる素晴らしい存在であるが、進化という観点から見ると、進化の道筋はランダムウォークである。
「環境に適応して生き残ってきたものがこの世界に存在している」というのが進化の真実である。
意志の力は介在しない。
キリンの首が長いのは、高いところの草を食べたいという意志の力で進化した結果ではない。
高いところの草を食べることのできたキリンが生き残って子孫を残し、環境に適用するようになっていったのだ。
アクションプラン
適者生存に学び、ポジショニング戦略を取ろうと思う。
自分しか出来ない領域を探すのだ。
知識と本能を組み合わせよう。
技術書以外の本を、もっと積極的に読もう。